若い頃にはヘトヘトに疲れても一晩眠ればすっと取れていたのに、最近なかなか抜けないなんて事ありませんか?
年齢のせいにばかりしていると解決策が定まりませんが、実感としてこういうことあると思います。
気づかないうちに疲れが溜まってしまっている。
カフェインで一時しのぎしたり、栄養ドリンク飲んだり、週末に睡眠を多くとってみたりとそれなりに工夫してみているけどスッキリしない。
何故なんでしょうか?
どうしたらいいんでしょうか?
抜けない疲労
朝の目覚めが良くない人が増えているようです。
様々なストレスにさらされて、睡眠そのものの質が低下してしまっている。
朝目覚めが悪く、十分休んだはずなのに体のあちこちが痛い。
頭が重くハッキリいない。
カフェインや栄養ドリンクで一時的にしのいできたものの、かえって疲れが余計に溜まった感じがする。
このままじゃ、仕事に差し障りが出そうだし、プライベートも充実しない。
何ときゃしなきゃ!
でもどうしたらいいんだろう?
慢性疲労と慢性疲労症候群
さて、このようにある一定期間疲れた状態が続いていることは、もしかしたら異常な状態かもしれません。
「一定期間疲れた状態が続いている」という状況には、区別しなければならないことがあります。
その区別とは、慢性疲労と慢性疲労症候群の2つです。
慢性疲労は疲労が積み重なってしまった状態を指す言葉です。
一方、慢性疲労症候群は病気です。
「原因不明の強い疲労が長期間(一般的に6ヶ月以上)におよび継続する病気である。」とされています。
心当たりのある方は以下を参考にしてみてください。
上記のホームページや資料をお読みになり、現在のご自身の状態が当てはまる方は医療機関に相談してください。
また、厚生労働省の「働く人の疲労蓄積度セルフチェック」というものもあります。
セルフチェックを行い現在の自分の疲労度を知ることもとても大切なことです。
疲れそのものは、私たちの体の備わっている警報装置のようなものです。
警報にはなるべく早く対処した方が対処の労力は少なくて済みます。
積もり積もって大きくしてしまうと、その解決にも時間と労力が大きくかかります。
警報を無視せずに早めの対処を心がけたいですね。
それでは以下では、病気ではないけれど、なんだか疲れているという方へいくつかの提案をしてみます。
疲労と休息
さて、疲れが溜まって取れないという方の中には、よく聞いてみると休息を十分にとっていない人がいます。
休息の中でも睡眠は大変重要です。
睡眠中に私たちの体は様々な調整を受けています。
しかし、最近の生活習慣には、この睡眠の質を下げてしまう様々なものが多く入り込んでいます。
暗くした部屋でテレビを見続けたり、最近は眠る直前までスマホを操作している人が多くなっています。
これら習慣は、眠りの質に影響します。
脳も体も休息の準備をしている時間に、目から光とともに大量の刺激が入ります。
強制的に脳は覚醒状態になってしまいます。
テレビに見入ってしまったり、ソーシャルネットワークでのやり取りに時間を使っていると、いろいろ考えてしまったり、その後が気になったりして脳は興奮状態になってしまいます。
スマホの画面から出ている光、「ブルーライト」が原因で睡眠不足になっていることもあります。
「ブルーライト」は人の目がとらえる光線の中で最もエネルギーが強く、見続けていると眠るリズムを整えるホルモンの分泌を抑えてしまいます。
眠れずに活動してしまうため、口淋しくなり何か食べてしまって太る原因にもなります 。
眠る時間帯での飲食は肥満、糖尿病や高血圧など生活習慣病の原因などのさまざまな体の不調へつながる危険性があります。
もしかしたら、疲れが取れないのではなくて、取れないような行動を習慣的にしているのかもしれません。
現在の状態は、これまで自分がしてきている習慣的な行動が原因であることが多いのです。
眠る前の時間の使い方を見直してみませんか?
何日か眠る2時間前には断食ならぬ、断スマを試してみてください。
深い眠りが待っているかもしれませんよ。
積極的に運動を取り入れる
休息の取り方の他にもう一つの提案です。
それは運動です。
なんで疲れているのに運動なの? そう思われる方も多いと思います。
疲れている時は休む、というのが一般的な常識ですものね。
休息をとることはとても大切ですが、軽めの運動をすることも疲労の解決策の一つの選択肢に加えてみてください。
アクティブレストです。「積極的休養」とも呼ばれる疲労回復法です。
安静・休養・睡眠などの静的休養法に対して、積極的休養とは疲労時に軽く体を動かすことで、血流の改善を図り疲労物質の排出を促します。
もともとはスポーツ選手が素早く疲労を抜くことを目的として作り出された疲労回復法のひとつです。
運動後の整理運動(クールダウン)もアクティブレストです。
疲労の蓄積を防ぐだけでなく、新陳代謝を促すことで体をフレッシュな状態に戻すことを目的としています。
何だか体がだるい、気分がスッキリしない、そんな時にあえてウォーキングやジョギングをしたり、軽いストレッチをしたりすることで、爽快感を感じた経験はありませんか?
これには、脳を覚醒してくれるセロトニンの分泌が関係しています。セロトニンは、脳内の神経伝達物質のひとつで、ドパミン・ノルアドレナリンを制御し精神を安定させる働きをします。
(セロトニンについてはこちらを参照 厚生労働省e-ヘルスネット)
(ドパミンについてはこちらを参照 厚生労働省e-ヘルスネット)
(ノルアドレナリンについてはこちらを参照 厚生労働省e-ヘルスネット)
セロトニン神経は単純なリズム運動によって活性化されやすいので、ウォーキングや軽いジョギングという繰り返し運動はオススメです。
アクティブレストを行うことで、アンバランスだった脳と体の疲れが調整されることも期待できます。
しかし、セロトニンは強度の高い運動によって過度に増加するとかえって疲労を招くことがあります。
息が上がらない強度で行うアクティブレストは、不足したセロトニンを分泌させ、適切な量に戻すことによって自律神経のバランスを整えることも期待できます。
わざわざ運動する時間を作るのではなくて、日常生活の中に気軽に取り入れてみてください。
移動の一駅分だけ歩いてみたり、通勤路をちょっと遠回りしてみたり、エレベーターやエスカレーターを使わずに、数フロア分だけ階段を使ってみるなど、少しの動きを加えるだけで疲労の改善につながります。
また、強いストレスなどを受け、セロトニンが不足した状態では抑うつ感を感じたり、不眠になることがあります。
いつもに比べて、物事を悲観的に捉えたり、考えたりする傾向や眠りが浅かったり、眠れなかったりするときにはストレスによってセロトニンが不足状態になっているのかもしれません。
軽い繰り返えす運動でセロトニンの分泌を促してみましょう。
運動するときに大事なことは、頑張らないことです。
頑張って運動すると後で疲れてしまった時に、運動に対するネガティブな感情が生まれてしまいます。
そうすると継続できません。
疲労への対処のための運動は頑張らずに、楽に継続できる程度から始めてください。
そしてもう一つの提案です。
普段入浴をシャワーだけで済ませてしまっている人はぜひお風呂につかることを習慣にしてみてください。
体に負担がかからないよう、ややぬるめのお湯(38~40℃)にゆっくりと入ることがおすすめです。
一時的に体温を上げることで、良質な睡眠に入りやすくなることも期待できます。
水の浮力による筋肉の緊張緩和や水圧がかかることで全身の血行促進につながります。
これも疲労からの回復の助けになります。
まとめ
疲れが溜まってくると、イライラしたり、仕事のパフォーマンスが上がらず焦ってしまったり、そんなことが続くとつい身近な人に対して感情的な態度になってしまったりします。
そのことがまた新たなストレスを生んでしまう…………。
悪循環ですね。
これまでの生活習慣を少し変えることで、疲労の溜まりにくい環境を手に入れましょう。
眠る前の習慣を変えたり、生活の中に運動を取り入れたり、湯船に浸かったり、これまでしていなかったことがあれば取り入れてみてください。
疲労をためないことで、あなた本来のパフォーマンスを発揮できれば仕事もプライベートも充実します。
それでは元気で爽やかな朝を迎えてください!
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