あなたは腰痛を経験したことはありますか?
腰痛は、男性の有訴率No. 1です。
女性も肩こりに次いでNo.2です。
これほど多くの人を悩ませている腰痛ですが、その原因となるものはあまりにも多くて素人判断は危険です。
腰痛という聞き慣れた言葉に騙されないようにしましょう。
腰痛を起こす疾患についてはこちら(腰痛を起こす原因と種類について)に簡単にまとめてあるので参考にしてください。
腰痛に慣れっこになってしまうと悪化させてしまうかもしれません。
特異的腰痛と非特異的腰痛とは何でしょうか?
医療機関を受診して、原因がはっきりしている(特異的腰痛)場合は、腰痛の元になっている疾患の治療を行います。
これは当たり前で大事なことです。
以下に挙げたような症状の場合は、特異的腰痛である可能性が高いので、なるべく早く専門機関へ行きましょう。
1:安静にしていても、うずくことがある。楽な姿勢がない。(重篤な病気が原因の可能性)
2:強い痛みがお尻から膝の下まで広がっている。(ヘルニアや 狭窄症などによる神経痛の可能性)
3:肛門や性器の周囲がしびれたり熱くなったりする、あるいは尿が出づらくなることがある。(重い神経症状の可能性)
4:足の脱力感がある。(重い神経症状の可能性)
5:転倒、転落など、外傷後の痛みで日常生活に支障が出る。(骨折の可能性)
腰痛に伴って、これらの症状がある場合は適切な対処が必要です。
それでは、医療機関を受診しても原因がはっきりしない(非特異的腰痛)場合はどうしたら良いのでしょうか?
実は腰痛の85%は原因がわからないそうです。
はっきりとした身体の異常が見つからないということです。
それではなぜ痛みを感じるのでしょうか?
非特異的腰痛は、腰への負担が引き金となって起こる脊椎の不具合と、心理的ストレスが関係する脳機能の不具合の2つの要因で起きると考えられています。
前かがみや猫背姿勢、腰を反らした状態、不適切な持ち上げ動作などの姿勢や動作が腰に負担をかけます。
これらの姿勢や動作は脊椎の不具合を生じさせ、椎間板の中央にある髄核がずれることで不具合が起こることがあります。
前かがみ姿勢や猫背姿勢では、髄核が後ろにずれることによって腰の重だるさや痛みを生じます。
また、ハイヒールを履いて立ち続けるなど、腰を反らした状態が続くと髄核は前にずれ、腰に痛みを生じることがあります。
このように非特異的腰痛は腰痛と姿勢や動作の関係が明確で、それぞれに一貫性があります。
これらの明確に痛みを生じさせる姿勢や動作があり、そして楽な姿勢が必ずあります。
腰痛の見方を変えてみる
私たちはあらゆる物事に対して、ある特定のイメージを持ちます。
これらのイメージは、自分の経験的な事実から形作られることもあります。
あるいは自分は実際には経験していないものの、自分の周囲の人から見聞きしたことによって作られるイメージもあります。
「腰痛」に対しても皆さんそれぞれのイメージをお持ちです。
それでは、非特異的腰痛を「原因がわからない腰痛。」と考えずに「心配する病気がない腰痛。」 と捉えるとどうでしょうか?
「腰痛」に対するイメージが変わると、ことさらに安静にしたり、無闇に薬に頼らなくても良くなります。
不必要に安静にせずに、体を動かすことによって対策する方法も選択できます。
ただし気をつけなくてはいけないことがあります。
それは心理社会的問題、ストレスです。
「心配する病気がない腰痛。」とはいえ、ときに生活に支障をきたすほどの難治性の腰痛に移行してしまうことがあります。
難治化する要因は心理社会的問題(ストレス)であることがわかっています。
ストレスを溜め込まずに、自分の中で腰痛を大きな存在にしてしまわないように対策しましょう。
腰痛が気になって腰痛にばかり意識的になっていると、腰周辺での僅かな変化に非常に敏感になります。
するとネガティブな感情によって見つめた自分の身体からは、ネガティブな情報を拾い上げてしまいます。
このネガティブな循環を作り上げてしまうと腰痛の存在は日増しに大きくなってしまいます。
この循環を作り上げてしまう元にストレスがあります。
ストレスそのものは悪ではありません。
あることで強くなることもあります。
対処を間違うとそこから負の循環が始まります。
これは習慣の問題でもあります。
習慣が作り出す
先ほど、「これらの明確に痛みを生じさせる姿勢や動作があり、そして楽な姿勢が必ずあります。」と申し上げました。
痛みを回避する姿勢や動作があることは良いことです。
これがあるとないとでは大きな差があります。
避難所があるのは安心の材料です。
しかしこれが新たな痛みの原因となることもあるので気をつけましょう。
ある姿勢や動作が痛みを生じさせることがわかると私たちはその姿勢と行動を避けるようになります。
そして楽な姿勢を見つけることでその姿勢ばかりを選択するようになってしまいます。
その結果姿勢や動作が画一的になっていきます。
姿勢や動作が画一化するということは、使うところは常に使うけれど使わないところは徹底して使わない、ということが起こります。
そして習慣になることで、この偏った体の使い方に無頓着になってしまいます。
意識しなくなってしまうのです。
これらの姿勢や動作が一定期間繰り返されることで、ある部分の負荷が高まってある日痛みとして偏りの結果を知らされます。
そしてまた楽な姿勢を見つけ。。。。。。。。。。。と、新たな習慣を作ります。
この負の循環を作ると抜け出すのは相当大変です。
何しろすでに意識しなくなってしまった体の使い方を意識して変える必要があるのですから。
私たちは習慣によってできている生き物ですから、この習慣が自分にとってプラスならばとてつもない力となります。
反対にマイナスならば、これに打ち勝つには相当の準備と決意が必要でしょう。
作り出した反対を行いましょう
私たちが生活している世間は、様々な権威がひしめいています。
その権威が「〜しましょう!」というと、この「〜」を疑いなく受け入れてしまいがちです。
私たちは面倒臭いのが嫌いなので、ついつい考えなくても良い方法に飛びついてしまいます。
例えば、その痛みを作り出した姿勢や動作の反対を行いましょう!
このように言われると、それだけでいいなら楽でいいね!と飛びついてしまいます。
これは少し危険です。
少し考えてみましょう!
面倒臭いですか?
少しだけです。
「腰痛」になっている人が、100人います。
男女それぞれ50人。
30代、40代、50代、60代、70代の各々10人です。
職業もバラバラです。
同じ一つの体操で大丈夫でしょうか?
「隣の人と同じです。」
同じでしょうか?
なるべく早く痛みに対策する必要性から、誰でもできる簡単な体操は有益な場合も確かにあります。
しかしそれは受取手に「自分の場合にはこれが当てはまるか」という判断ができるという前提が隠されています。
ある姿勢や動作が痛みを作ったので、その反対の姿勢と動作を行いましょう!
ちょっと危険な感じがします。
その人がどのように腰痛になっていったか、詳しく聞いて原因となっていることを突き止めた上で体の使い方を変えることが大事です。
どこが痛くても憂鬱になりますが、体の要の腰を痛めると日常生活のあらゆる動作に影響します。
まとめ
腰痛を作った原因を知って対策することが、時間はかかりますが結局は近道です。
腰痛を作った体の使い方を新たな習慣を手に入れることで変えましょう。
あなたの腰痛とあなたの体の使い方に耳を傾けてくれる専門家に相談しましょう。
そして体の使い方を変えましょう!
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