からだの使い方が下手な人は、言葉の使い方の練習で変わる

私たちは、目覚めてから寝るまでの間に、ものすごくたくさんのお喋りをしています。

お喋りの多くが、過去の経験や記憶、知識によって作り出されています。

ほとんどのお喋りは、「考える」ことなく、ほぼ自動化されたものです。

このお喋りで使う言葉は、外側に出すこともありますが、多くは内側で完結しています。

このお喋りが、あなたの思考の方向性を決めたり、あなたのからだの使い方に影響しているとしたらどうでしょうか?

あなたの内側のお喋りが、あなたにとって好ましく有益なものならば、それは素晴らしいことです!

そのすばらしい習慣は、周りの方に是非教えてあげてください!

反対に、あなたの思考やからだの使い方によくない影響を及ぼしているとしたら、変化を起こす必要があります。

あなたの内側のお喋りは、あなたが選んだ言葉の積み重ねによって作ったものです。

あなたが作ったものなので、あなたが変えることができます。

単純な練習によって変えることができます。

どうやって積み重ねてきたか?

考えることを止めて、全くの静寂を作り出すことは不可能と思えるほどに、お喋りは続きます。

脳に割り当てられている、全体の20%という大量の血液によって運ばれる酸素と栄養を使い切らなければならないかのように。

年度末近くになると決まって増える、道路工事がまるで一年中続いているかのように。

とめどなくお喋りは続きます。

このようなお喋りの元になっている多くのものは、成長する過程であなたが受け入れた言葉です。

親や教師の影響は強く、自分を作っていく過程で受け入れた言葉は根強く心の中の残っています。

それらの言葉が、あなたの個別性を否定するものであれば、人と違う発想が生まれると、「みんなと違うことはよくないよ」と言うかもしれません。

それらの言葉が、あなたの可能性を否定する言葉であれば、何かに挑戦しようとすると、「無理に決まっているからやめたほうがいいよ」と言うかもしれません。

それらの言葉が、容姿を侮辱する言葉であれば、お洒落をしようとすると、「何をしても変わらないよ」と言うかもしれません。

全く事実ではないのに、あなたが「そうかもしれない」と思ったものは、あなたの中に残ります。

残すことをあなたが選択したと言ってもいいかもしれません。

あなたの内側で繰り返されるお喋りは、あなたを形作っています。

習慣としての言葉

ひとつのお喋りは小さな浅い溝を作ります。

何度も何度も繰り返されるお喋りは、大きく深い溝になっていきます。

何かに反応する時、反応の水は大きく深い溝に流れやすいのです。

いつもの慣れた反応を繰り返してしまうのです。

意識せず、コントロールしようとしないと、お決まりのパターンで反応します。

お決まりのパターンで発する言葉もいつも同じです。

使われる言葉によって、からだの使い方も反応します。

あなたの作り出すお喋りは、あなたの心を通してからだの緊張の度合いに影響します。

習慣となったあなたの言葉で、外側によく出てくるものは、あなたよりもむしろ周りの方が気付いていることもありますよ。

その言葉によって、あなたが特徴づけられているかもしれません。

習慣化された言葉は、外側に出るにしても内側で繰り返されるにしても、あなたを作り出します。

習慣こそがあなたです。

言葉の力

あなたの発する言葉は、目の前の世界から1つのまとまりを切り出します。

あなたが切り出したまとまりは、切り出すたびにそれぞれ意味を持ちます。

意味は切り出したまとまりに価値を与えます。

意味は切り出したまとまりに方向を与えます。

切り出し方は、あなたが日頃意識的にあるいは無意識的に考えていることによるのです。

考えている事は見えないことが多いですが、切り出したまとまりを見ると日頃考えていることがわかりやすくなります。

あなたの頭の中にない言葉で表わされる”もの”や”こと”は、あなたにとっては”無い”とほぼ同じです。

あなたの頭の中にある言葉は、あなたが「過去」に経験してきたことです。

「過去」に学んだことです。

あなたは世界の中の一部です。

だから、言葉はあなたも切り出します。

あなたがあなた自身を切り出す時、どんな言葉を使っていますか?

言葉は切り出したあなたの一つのまとまりに価値と方向を与えます。

どのような価値と方向が多いでしょうか?

それらの言葉が、自分から自分にではなくて、他者から自分に投げかけれた言葉だとしたらどんな感情を持ちますか?

価値あるもの

私たちが持つ価値あるものの内の一つに「選択」があります。

私たちは選択する能力を持っています。

あなたは言葉をどのように選択しているでしょうか?

心地よい言葉を使っているでしょうか?

可能性が広がる言葉を使っているでしょうか?

響きの美しい言葉でしょうか?

あなたが選択していない言葉を、あなたが使う事はありません。

あなたは、どのような価値と方向性を自分に与えてることを選択していますか?

あなたが習慣的に使う言葉は、あなたが見たり感じたりしている世界の現れ方です。

からだの使い方と言葉は協力関係です。

現在あなたが言葉を必要とせずに行っていることは、習慣化しているからだの使い方です。

ご飯を食べる、歯磨きする、顔を洗う、歩く、文字を書くなどなど。

しかし経験のないことを行う時、あなたは言葉を積極的に使います。

外側に出る言葉よりも内側で発する言葉が多いかもしれません。

経験のない新しいからだの使い方をする時に、人は様々な反応をします。

その動きを行う前に、いろいろなことを内側と外側で言葉にします。

「えー、難しい」、「無理無理」、「できない」、「やりたくない」、「やる意味がわからない」、など。

「おもしろそー」、「できそう」、「新しいなー」、「ポイントはどこだ?」、「動きの方向に注意しよう」、などなど。

さて、言葉によってあなたはからだにどのような協力関係を要請していますか?

楽しくなりますか?

可能性を広げていますか?

あなたの価値をより高くしていますか?

誰しも自分にとって興味のある”もの”や”こと”には可能性の広がる楽しい言葉を使います。

でも楽しく感じないことでも、やらなければならないことでも、「やる」ということでは同じです。

あなたが、行うことを選択したのであれば、可能性の広がる言葉を選択しましょう。

からだとの協力関係を楽しい体験へ向かわせましょう。

可能性が広がる言葉を使うにしても、そうでないにしても、おそらくあなたは一定のパターンを持っています。

そのパターンは、歯磨きと同じくらい自動化されています。

ある一定の環境で、ある一定の状況であれば、あなたは同じ反応をし、同じ言葉を使い、同じ体の使い方をします。

習慣に変化を起こす

多くの場合、からだと心に起こる不調は、この自動化された使い方に原因があります

自動化されている内容を修正することは、相応の努力と工夫が必要です。

自動化されていることは、意識的な思考の表面に上がってきにくいのです。

誰かに指摘されても、あなたにとっては意味不明あるいは不快でしょう。

言葉にしても、からだの使い方にしても振り返るためには、協力者が必要です。

自分を特徴づけている言葉を周りの方にお教えてもらいましょう。

あなたも周りの方を何らかの言葉で特徴づけているはずですよ。

その言葉が、あなたを向上させなければ。

その言葉が、あなたの価値を高めなければ。

その言葉が、あなたをやる気にさせなければ。

その言葉を意識的に別の言葉に置き換えましょう。

あなたが心地よく感じて、安心できる言葉があるはずです。

練習が必要です。

繰り返す練習が必要です。

そして瞑想は、あなたの内側のお喋りを観察する心強い方法です。

瞑想を難しく考えずに、ただ黙って何もせずに座ってみましょう。

お喋りが聞こえてきますよ。

お喋りの内容を評価せずに。

ただ耳を傾けてみましょう。

あなたのお喋りの内容に気づくところがスタートです。

まとめ

想像してみてください。

あなたがあなたである心地よさを。

あなたが使う言葉は、あなたが向かう先を決めます。

あなたが使う言葉に耳を傾けてみましょう。

使う言葉に意識的になって、懐かしい自分に再会しましょう。

 

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